見えるものを見ていない

先週の土曜日、家人と渋谷で待ち合わせ、食事をした。最近の渋谷は東口のヒカリエ、西口のフクラス、井の頭線マークシティなど新しいビルが林立し、東横店を愛用していた身としては、成り代わる新規店を探す実験を二人して進めている。先週の土曜日はヒカリエにある某店、値段も内容もリーズナブルであり、二月に一度はこの店で、とノミネートされた。

 

 

さて、それが今回の更新テーマではない。その土曜日にマークシティ地下にある啓文堂書店で、夏以降、注目をしていた一冊をついに購入した。上下2段組、600ページにも及ぶ大作であること、などいまの自分に読み切れるかいなか、が購入をためらっていたのだ。しかし、先週、この作品シリーズの映画化作品の一つを見て、ああ、やっぱり読もうと決断した。映画は『特捜部Q カルテ番号64』、同シリーズの2018年製作作品。で、このシリーズの原作は同名の小説シリーズで、早川書房の早川ポケミスから出ている、その最新作「特捜部Q アサドの祈り」(ユッシ・エーズラ・オールスン著、吉田美保子訳、ハヤカワポケミス1957)が問題の一冊だったわけ。

 

 

購入した以上、読了しようという並々ならぬ意欲は今日までは続いている。しかし、今日現在で41ページしか進んでいない。しかし、そんなことはどうでもいい、著者の思惑を見過ごさず、丁寧に読み進めようと思うからで、あいまいな目標ではあるが、来年3月ぐらいまでに読み終えればいい、そう考えている。

 

 

冒頭に一篇の詩が置かれ、エピローグで主人公の一人で、かつてあまりその生い立ちについて語られてこなかったアサドの出自を語られるというおもわせな始まり、なので慎重に読み進めなければならない。<見えるものを見ていない>が本書の一大テーマなのだから。