秀作に出会う

<・・・「専門領域をどこまでも深くきわめる」知的活動と「一見無関係に見えるものの間に思いがけない相同性を発見する」知的活動は集団の知的パフォーマンスを向上させるためには両方とも必要だと思うのだけれど、後者の知的活動は「学知」とは見なされて…

ごちそうは最後に

川上弘美に手を出すようになると抜けられない、そういう自分を知っているから、ライブラリーに入れないでいた。一昨日、新宿に出る機会があり、おまけに待ち合わせより小一時間早めについてしまうという<不運>も重なった。 新宿で時間を潰すとなれば、紀伊…

メリークリスマス

12月も20日を過ぎる。例年なら、師走感に満ち満ちているが、本年は<ふつう>である。11月の末あたりからひょんなきっかけで、山川方夫の小説を読み返しており、それがその他の購読予定を大幅に狂わせている。彼の全集(筑摩書房ではな冬樹社のもの)の第2…

翻訳家次第

積ん読のリストの小山から、一冊引き抜いたら、それが『ブルックリン・フォーリーズ』(ポール・オースター著、柴田元幸訳、新潮文庫)だった。 六月の半ばに購入して積んでおいた。パラパラやると、購入時の気分、がわいてきた。今年の六月半ば、といえばい…

国道16号

昨日Amazoneから届いた新刊。待望久しい本、こんな気分になったのは久しぶり。パラパラ頁をめくる楽しみ、すぐに読み始めたくなくて、ただただ、アットランダムにあちこちらの頁の段落を読む、フーム、なるほど、頷くことしきり。 十数年前、ある民放の夜の…

見えるものを見ていない

先週の土曜日、家人と渋谷で待ち合わせ、食事をした。最近の渋谷は東口のヒカリエ、西口のフクラス、井の頭線のマークシティなど新しいビルが林立し、東横店を愛用していた身としては、成り代わる新規店を探す実験を二人して進めている。先週の土曜日はヒカ…

あったあった

最近、私の周りにちょっとした<ブーム>がある。私や上下一世代、1950年〜1970年生まれの世代が集まる場においての話題である。あるある、というのは女子中学生でも話題になるが、私たちはもっぱら、あったあったという過去形話題である。 しかし、私を除い…

昭和の<はずみ>効果について

なんか当たり前のことばかり書いて、後で自分で読み返すと、わが思考そのものが停止、あるいは停滞していると自覚せざるを得ない状況を認識する。思考の延長性、伸展性、アイディアに新しさがない、そういう事態を老いによる劣化とみる自分とみたくない自分…

暮れ方の時代

10月が始まり、これからはあっという間の年末、ちょっと早いかw、しかし、実際は早いのです。これは自分がよくわかっていること、自分の人生も10月の初頭、というぐらいに位置づけております。 という、何が何やら不明の書き出しですが、9月の更新は<久米…

久米ロス・2

前回の続き、というか関連。ネットに<久米ネット>というコンテンツがあり、久米宏さんがとあるオフィスの一隅で、一回およそ10分前後の長さで、ワンテーマを話す。これが週に二度ほどの更新。 これは、久米宏という人が、放送局のアナウンサーとして就職し…

久米ロス

久しぶりの更新、ある時期を起点に更新の頻度を上げようとは思いつつ、実践できずにおります。ふだんの生活内容には全く変容はないのですが、概要、ほかの皆さんにも伺う、コロナ鬱というのが影響を及ぼしていると自分でも納得しております。 さて、仕事にお…

八月の壊れた脳を揺すってみる

八月も10日といえば、海の日があってなんで山の日がないんだ、という調和を重んじる海彦に対して山彦の存在をあり得るべきと、あくまでも調和的に祝日を制定し、十五日をなぜ祝日にしないんだという声には聞こえないふりをする礼儀を重んずるという国柄。 な…

イコライザー

元CIAのトップエージェンシーだったロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)主人公の『イコライザー』、『イコライザー2』にハマっていた。 アクションエンターテインメントではあるのだが、主人公の造型が見事というか、好きなので、ハマったのだと…

近況

しばらくぶりの更新、間隔が一ヶ月を超えたのは珍しい。生活がレイジーになったわけでも、執筆意欲が衰えたわけでもない。たんに仕事がビジーだっただけ。世に言う新型コロナバブルというやつ。 考えたこともない仕事のオファーが相次ぎ、仕事に飢えていたス…

体がレバニラを欲していて

近頃、無性に<レバニラ、or 、ニラレバ>が食べたいというスタマックが呼びかけている気がして、近頃というのはここ二週間ほどのことで。しかし、家人はレバが苦手で、我が家の食卓にのることはない。ならば、中華屋さんへいくしかないのだが、決行の機運は…

日常という名の

6月になった。5月はどうだったか、可もなく不可もなし、だった。天候も晴れより梅雨状況が多かった印象。わが日常には非常事態は関係なかった。食べた、な。少し体重オーバー。 今日からプロ野球の練習試合が始まる。わが人生で、4月から11月はプロ野球が…

知の連鎖について

「いいね。ジャック・ティーガーデン?」(受付にやってきたときにかかっていた曲を受け、担当者に向けて)「音を上げてくれ」(担当者に、この資料を出してくれと申請書にサインしながら言う)「もうすぐ、ベン・ウェブマスターのソロだ」(資料を借り受け…

生活様式

昨夜はラジオ三昧、夜9時からは高橋源一郎のNHK『飛ぶ教室』、10時から2時間はTOKYO FMの『村上RADIO~ステイホームスペシャル』。とりわけ、後者は、村上春樹の自宅のプレイヤーでかけた音楽、もち、選曲も。ジャズ喫茶のマスター、選曲はさることながら、…

ただ、歩く

5月3回目の更新。これまでの5月、例年とは当たり前ながら様相が異なっております。前回の更新後は、街歩きに力入って、こんな自粛社会に、なんで街ほっつき歩いてるんだ、という話なんですが、実に、この状況下、まことに歩きやすいんですよ。東京という…

ハンドルネーム

本業がビジーで、更新が滞りました。毎日、400字詰め原稿用紙換算で1日あたり5枚をめどにしているのだけれど、5枚ではきかなくて、ついつい10枚いってしまうこと、しばしば。ま、嬉しい悲鳴をあげながらの日々で、しかも夜は映画か読書にあてたいので、こ…

読書、時々、映画

5月になっていた。『失われた時を求めて』を読み終え、Kindle 文庫で購入した『あの頃、早稲田で』(中野翠著)を読み終え、今は、やはりKindleで購入の『短編画廊 絵から生まれた17の物語(ハーパーコリンズ フィクション』という短編アンソロジーを読んで…

ゴーストを求めて

前回更新から一週間が過ぎた。ステイホームの映画三昧というスタイルをあえて崩し、読書と執筆に専念した。というか、有料ブログの読者の多くから、ニーズではなくウォンツとして、より多くの更新を求められたためである。週一だったパターンから<ほぼ日刊…

手紙は覚えている

世の外出自粛モード、個人的にはこの数年、打ち合わせがない限り、外出はしないし、仕事も家でほとんど済むし、<不要不急>の買い物ぐらい、あるいは渋谷へ出て、本屋巡りをする程度。後は、実家の南信州へ移動するため、新宿へ出るというのがあったけど、地…

ある「あとがき」

今回の、というか、現在進行中の事態について、初めて目を見張る文章に出くわした。早川書房から出版される『コロナの時代の僕ら』というエッセー集の著者である、イタリアの作家であり、物理学博士でもあるパオロ・ジョルダーノによる同書の<あとがき>で…

テレビ会議

緊急事態宣言発令に関する情報が飛び交っているが、実際のところ、東京でこの2週間の週末繰り返された、実験<自粛>要請が全日程的に(終息の兆しが見えるまで)繰り広げられる、ということでいいと思う。 今朝8時に、これはわが業界では極めて早朝感の強…

飛ぶ教室

金曜日午前から消えた番組が、金曜夜9時台に復活。『高橋源一郎の飛ぶ教室』、午後9時5分から55分の50分。相手はラジオ初めてという小野文恵アナ。ケストナー作『飛ぶ教室』が由来だと明かしスタート。 まずは、前説のあと、今週の一冊的な書籍を紹介、…

フィクションの終わりと始まり

一ヶ月前、いや、二週間前にはこれほどとは思えない事態にいるのだと感じさせる、先週月曜日以降の進展である。これは私個人でも首都圏在住者でもあるいは日本中、ひょっとしたら地球上といってもいいかも、何と命じられたわけでもないのにまるで金縛りに遭…

後ろ向きで前へ進む

3月前半は、NetFlix のドラマ、『ベターコールソウル』を見てハマり、この作品の前身、『ブレイキングバッド』も踏破した。キャスティングの面々に魅力があり、音楽もよかった。設定の場所がニューメキシコ州アルバカーキという米国でも鄙びた地方都市とい…

サヨナラ、ラジオ

金曜日に、NHKラジオ午前に放送されていた〝すっぴん〟が最終回を終えた。8年間、毎週金曜日午前はNHKラジオを聞いていた。高橋源一郎がパーソナリティ、藤井彩子アナとのコンビ。終わるのを惜しんでも仕方ない、サヨナラだけが人生だ、だと思う。 最終回は…

シーズン4へ

もろもろ、わが人生の節目、を感じておりますので、シーズン4突入と決断しました。とはいえ、中身が変わるわけでもなく、筆者も変わらないのです。テーマも踏襲、どうということもない、わが生活を綴ってまいります。引き続きご愛読いただければ幸いでござ…