秋のサーフィン

iPhoneKindleアプリ入れているが、問題はどういう書籍を入れるか、個人的に大いに悩んでいるマターではあります。その試行錯誤を通じて、片岡義男さんの『あとがき』という奇跡的な書籍が刊行され、本で読むのは辛いな、と、本だったら買わないな、そういうカテゴリー(自分流のものではありますが)に属するもので、だったら、電子本ならば買うか?という自問があり、その末に購入&購読。

 

かかりつけ医の待合室で、いつもは2、3人居るぐらいなのに、そのときは10人ほどが群れて、ごった返しておりました。ああ、こういうとき、こういうシチュエーションと思いついて、kindle を開いたのです。片岡さんの自著のあとがきをあつめたもので、これは究極の印税獲得経済活動の範たる内容ですが、別の意味で、非常にマメな方であるから結実したもの、という言い方もできます、はい。

 

一文が2、3ページほどですから、まず、読みやすい。その上に、当たり前ではありますが、1970年代から2010年代まで、10年を単位に章立てしてくれているので、史料としても読めるのですね。これがありがたい。最初の文章、「ぼくはプレスリーが大好き」に始まり、プレスリー関連が続き、2つめの文章を読み終えた頃、診察の順番が来た。

 

その後、プレスリーを久しく聞いてなかったので、あらためて聞き直す日々が続いた。賛美歌を歌わせたら右に出るものはいない、そう感じた。で、私が封切館で見た『エルビス・オンステージ』の記憶がよみがえり、ロックンロールよりもブルースを歌うエルビスを好む個人的性向が明らかとなった。

 

そんな日々が続き、じゃ、この際だ、ビートルズも聞いとく?ということになり、あれやこれやしているうちに、ロン・ハワード監督のドキュメント映画『ザ・ビートルズ Eight Days Week』と衝突してしまった。1963年から1966年までの公演の映像を中心に、ポールやリンゴ、その他関係者の証言などでまとめられたドキュメントだが、その当時、なぜ、ビートルズが時代に受け止められ、世界中の同時代人の琴線を刺激したか、をストレートに、しかも心のひだをあらわにするところに、ロン・ハワードの実力をみせられました。

 

こうして電子本から、映像へ、ネットの時代だからこそのサーフィンをもって時を過ごせる日々、かかりつけ医とは懸案の処方問題が横たわっており、明日あたり、再びKindleの書棚を利用する機会が。そのKindleの書棚、確認してみたら、落合博満『采配』、『赤めだか』立川談春、『木下杢太郎随筆集』、『壇流クッキング』檀一雄、『オシムの言葉木村元彦訳、『移動祝祭日』ヘミングウエイ、『非常識な建築業界ー「どや建築」という病』森山高至、『ヒップホップ・ドリーム』漢a・k・a・GAMI、など雑多に収められており、何か画面が変わり、『決断・実行』落合博満新刊案内の<試し読み>を押したつもりが、ポチッと<購入ボタン>を押してしまいました。