師走半ば

乱高下の激しい秋、でしたね。10月、11月はなんとも気もそぞろで、秋を満喫するという具合にはいきませんでした、計画した事柄のそれぞれがうまくパズルを描けなくて、いわゆる<しそんじ>あるいは<未遂>を繰り返し、とてもではないけれど、<収穫の秋>などという代物にはなりませんでした。

師走に入り、10月下旬から取りかかった大仕事、年内に終える予定だったのに、今現在道半ばというところ、精鋭6人の侍(うち2名は女子)が取り組んでもこの様で、1月末アップを新たな目標に。ともあれ、このご時世、仕事を与えられただけでも、僥倖、しかも、然る知ったりの6人のメンバーと再び仕事ができるなどとはつゆも思っていなかっただけに、世の中捨てたものではありません。

11月下旬、うれしいことが。週刊文春連載シリーズ『本音を申さば』の小林信彦さんが復活、脳梗塞を発症したのが4月半ばで、以降、私と至近距離のM病院で<夢を見ていた>、らしい。そのコラムではM病院、転院したH病院における<闘病記>が綴られておりとても興味深い。

 

 

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最近、視力が右目中心に衰えてきており、読書どころではなかったのだが、ひょんなことで石坂浩二氏愛用でおなじみのシニアグラスを試したところ、なかなかのもので購入し、もちろん仕事には必須でのことだけど、読書にも挑戦してみようと。その第一作目が1995年刊行の『渋澤さん家(ち)で午後五時にお茶を』(種村季弘著・河出書房新社)だった。渋澤さんといえば博覧強記の渋澤龍彦さんのことで、二人ともすでに鬼籍に入られているが、幻のようにリアルに(これ、肝心なところ)1970年代の知的狂乱および爛熟を目の前に味わうことのできるエッセー、堪能しました。

ついで、バランスの人でもある私(ここは笑うところ)は『新装版・夜中の薔薇』(向田邦子著・講談社文庫)、これは昭和のエッセンスと日本語の美しさと正しさをあらためて楽しめました。で、今、取りかかっているのが、いわゆる新刊で、週刊文春という小林信彦さんが連載している週刊誌の年に一度の大イヴェント『ミステリベスト10』にも入っている(海外5位)『その犬の歩むところ』(ボストン・テラン著、田口俊樹訳・文春文庫)、冒頭から熱中できるのだが、一昔前なら一晩で読み終えたところ、現状、そういう体力がない。読み終えたら、感想文を書こうと思う。

再来年、年号が変わるとか、昭和に続いて平成、さらに新しい年号に続いていく、果たしてわが人生は平成で終わるのか、新しい年号に歩みを進めるのか、とにかく体調管理を優先する日々は続く。