サクラ

3月22日にお役所が東京に「ソメイヨシノ開花宣言」をしてから3週間、いまだ、東京のあちらこちらにソメイヨシノは「咲き残って」おります。先週末、家人と話題の<中目黒>へ花見に赴きました。とてもじゃないけど、花見ではなく、人見するしかないという次第で急遽、中目黒高架という交差点より、目黒川でいうところの下流に移動しました。こちらは、歩道にほどよく人が行き交い、結局、雅叙園まで歩き、川の両岸の桜を堪能しました。

今日現在も隣家の庭の桜は散らず、少しだけ葉が出てはいるものの、一昨日昨日の雨や風にも耐えて、散らずに残って、見事です。これだけ桜を少しずつなが〜く愛することのできる年ははじめて。気象のなせる技でありましょう。

桜と言えばサクラソング、今年の白眉は半崎美子の「サクラ〜卒業できなかった君へ〜」。開花宣言の直後に『うた弁』という彼女の初めてのメジャーリリースをダウンロードしました。何回聴いただろうか、100回ではきかないと思う。これまで聴いたことのない声質、当該曲以外にも安定したバラードの完成度が高く、安心して聴ける以上に、深みのあるパフォーマンス、さすがにインディーズとして聴衆を前にしてのライブを重ねてきた、いやな言い方だけど<たたき上げ>た歌唱、です。ソングライターとしても、歌詞も曲も成熟しており、オリジナリティにあふれています。久々に登場した逸材です。

さて、映画は時折見ているものの、あまり偏ってはいけないという自分の中のライフバランスみたいなものが働いて、先週あたりから読書に舵を切った(笑)。それも珍しく新刊>を購入、『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師』(手嶋龍一著・マガジンハウス)。情報の時代の世界潮流という触れ込みで、個人的には好きな著者ではないのだが、マターの扱い方を評価して読んだところ、面白い、こういうの今の時代の本読みは待望しているのだな、と。その関連で、早川書房からジョン・ル・カレの自己回想録『地下道の鳩』が先週発売されたので、これをこれから読む。