ひとり年末調整

4ヶ月ぶりの更新、みなさま、お久しぶりです。すでに師走の五日という、もうなんともいかんともしがたい日々が巡っており、つねっても痛くならない頬をさすりつつ、今日は「ひとり年末調整」なる経理業務を朝イチから始め、さきほど終えたところ。

さて、7月末に<恒例の>不調が巡ってきて、例によって<安静生活>に入り、安静解除間もない9月末再び不調に陥り、このときは3日間検査入院を余儀なくされました。安静解除が明けたのは先月中旬のことで、人心地のついたのはここ一週間ほど。

ほぼ三ヶ月あまりの<安静生活>においては、ノウハウをつかんだといいますか、この期に及んで、人生の達人となったごとく、本、音楽、映画を十二分に堪能したのでございます。

その中でも、映画、すごかったな、これまで観たものも含め、実に三百本ほどを観まくりました。もちろん、ネット配信のものですが。最初はのべつ幕なしに観まくっていたのですが、さすがに鑑賞記録(こういうのをしていかないと、数日前に観た作品をはじめから観て、しばらくたたないと、既賞に気がつかないことが常、なので)を付けはじめ、作品タイトル(邦題と原題)、キャスト、監督名、制作年、そして自分だけのレビューをワンコメント、これも始めてみると、けっこう楽しいもので。

クリント・イーストウッドの作品、ほぼ制覇しました。手法はともかく、テーマがこれほど多岐にわたっているとは知りませんでした。その中のいくつかについてレビューを紹介しようと思ったのですが、きりがありません、また、機会があればいつか。映画芸術、恐るべし、です。

この間に、例によって、<訃報>がいくつも(当たり前ですが)。8月には性格俳優・梅津栄豊田泰光むのたけじ、トゥーツ・シルマンス、ベラ・チャスラフスカ、加藤紘一、10月にはアンジェイ・ワイダ平尾誠二平幹二朗高井有一、ロバートヴォーン、りりィレオン・ラッセル、そしてフェデロ・カストロ(いずれも敬称略)。それぞれに思いはありますが、キリがないので。

読んだ本では、『罪の声』(塩田武士)、『ザ・コラム2006~2014』(小田嶋隆)、『レイ・ブラッドベリ 自薦傑作集 万華鏡』(中村融訳)、『祝祭移動日』(ヘミングウェイ)、『オシムの言葉』(木村元彦)などを堪能しました。最後の2作は既読なのですが、KINDLE版でiPhone で(つまりは電子書籍として)読みました。傑作でした。『オシムの言葉』は超のつくドキュメントというのか、複雑な事態をわかりやすく、読者の意識喚起を促す描き方、ただ単に、オシムにインタビューをしただけで書くのではなく、あの東欧の言葉、民族性、宗教、政治のカオスの実際を取材した上で書いているのでオビツァ・オシムの濃密な人生を描くこと、半端なく、メディアライターの領域を大きく超えた、いわゆる2000年代屈指の作品であることをあらためて知り、なおかつ、電子本として読んでも読み応えがあった。