震撼と深閑

今月上旬、サンデー毎日の特集記事、スノーデン衝撃インタビュー「日本での諜報活動と驚くべき世論操作」(記事:小笠原みどり)をまず読み、次いで『暴露スノーデンが私に託したファイル』グレン・グリーンウォルド 田口俊樹・濱野大道・武藤陽生訳(新潮社、2014年)という本を読み、さらに青山通り宮益坂上近くのシアター・イメージフォーラムに足を運び、『シチズンフォース スノーデンの暴露』(ローラ・ポイトラス監督)を観た。

元CIA職員エドワード・スノーデンが、NSA(国家安全保障局)による大量監視の実態を暴露し、世界を深閑とさせた<あの事件>からおよそ3年が経つ。忘れやすいのは日本人だけかと思いきや、世界中が忘れております。

スノーデンが米国法の及ばない香港に移動し、あるホテルに滞在し、映画監督・ポイトラスがカメラを回しはじめ、もう一人のキーマン、ジャーナリストのグレン・グリーンウォルドがスノーデン情報を元に取材を開始、ガーディアン紙にスクープ記事を発表、世界を震撼とさせる。スノーデンは内部告発者としての自らの正体を明かし、亡命先に移動するため、香港を脱出する。この間に、さまざまな記録映像や機密文書の内容をちりばめ、ドキュメント映画に結実する。スノーデン、グリーンウォルド、ポイトラスの3人がタッグを組んだ瞬間からの緊張はただならぬもの。

映画『ミッション:インポッシブル』とは異なり、事実の積み重ねがリアルなだけ、いいようのないサスペンスを見ているような、その他思うところあるけれど、ネットの怖さをさんざん知らされたので、これ以上は書きません(笑)。

さて、今月は岡山、京都、新潟などへ(いずれも日帰りだけど)取材に赴き、忙しい日々。中村晃子の『虹色の湖』、『恋のしずく』伊東ゆかり、『愛するってこわい』じゅん&ネネ、『愛のきずな』安倍律子、『折り鶴』千葉紘子、『どうぞこのまま』丸山圭子(この順番に聞くとベスト)などというカオス・昭和のプレイリストを聞きながら、新幹線の車窓から今のニッポンを眺めていると、ああ、これも書けないな。

第2段落、「深閑と」は「震撼と」の誤り。