高い城の男

学生時代に購入した記憶はある。それが手元はおろか、南信州へ運んだ中にもないという確信がある。ではどうしたのか。メイビー、学生時代に私のアパートに遊びに来た友人が、「ほぉ、これは面白そうだ、借りていくね」と持って行って、そのままになってしま…

それぞれの人生

ツイッターで、すばるクリティーク大賞の受賞作『日本語ラップfeat. 平岡正明』の文字面から、<平岡正明>に条件反射し検索したら、同賞の受賞作について25歳の若者が平岡正明のジャズではなく日本語ラップとの共振により、現代の<革命>が創出されるとの…

騙されないぞ

もう2月になった。あさってには立春とともに<春一番>が吹き、気温が18度まで上がる、4月並の気候だという。もちろん、寒の戻りがあり、三寒四温を繰り返していくのだろう。 その先に、桜の季節がやってくる、ただそれのみを待ち焦がれる、それが冬という…

人が死ぬこと

巨星墜つ、がいきなりやってきた。橋本治さん70歳で逝去の訃報だ。個人的に、開高健さんに次いでの衝撃だ。私の中で、真の意味での知性、インテリジェンスを有しているお二人をある意味、目標としていた。 筑摩書房のWebサイトに橋本治さんがエッセイを連載…

難易度高し、渋谷地下

個人的に、わが庭と化している、渋谷という街の容貌が日に日に変化している。2020年を目処に進められている駅周辺の<再開発>の仕上げの時期にかかっているからだろう。 ヒカリエが最初に竣工し、次に駅の南口から代官山に向かう渋谷川に沿ってストリームと…

ラジオな生活

ある読者の方から、『菊地成孔の粋な夜電波』アーカイブ、聴けますよ、ってメッセージをいただいた。ああ、そうでした、私もかつて5、6年前にはこのサイトで聞き逃し分を聴き直しておりました。radicoプレミアムに加入してからは、遠ざかっておりました。 …

マカロニサラダの効能

映画『ガガーリン世界を変えた108分』は2013年のロシア制作。有人衛星ボストークにより、世界に先駆けて宇宙に到達した飛行士、ユーリー・ガガーリンを描いた伝記映画とでもいうもの。158センチ、最初の成功がたたってか、34歳で早逝している。ロシア制作の…

ペリリュー島って、知ってます?

2日連続の更新というのは初めて?自分でも不明な行動。しかし、ブログというジャンルが生まれたときは、短かろうが長かろうが、<毎日更新>というのが常識、だったような気がする。別の課金ブログ、会員限定ブログにも手を染めている私には、この<常識>…

平成最後のプレイリスト

わが iTune のライブラリーには、8500曲ほど収められている。これを整理するつもりでチェックしていたら、菊地成孔様ご推奨の曲が120曲ほど入っていた。この8年間、番組を聴きつつ、ああいい曲だなと思った曲をダウンロード購入していた。チリも積もれば山…

損得よりも、愛

アケオメ、コトヨロ、ではあります。<悪臭プンプン>の2020年代への序章とも言うべき年の始まり。最近、街のハズレにジムの新規オープンが目立っている。24時間営業、オシャレな造り、機械が充実というのが特徴、らしい。コンビニ・ジムとも呼ぶそうだ。 体…

晦日の備忘録

晦日イブの日曜日、いつもと変わらず、朝から所用の家人が留守をいいことに、日曜の夜明けにオンエアの『菊地成孔の粋な夜電波』をradikoで、それが終わると土曜日夜更新の『マル激トーク オンデマンド』を見る。いずれも音量をかなり大きめで。 前者はこの…

映画三昧、多忙につき

今月初めに、ネットの片隅で『高倉健さん』と題するドキュメント映画の存在を知り、魅入られた。日比遊一監督で2016年公開とあるので、2014年に健さんが亡くなってすぐに立てられた企画と思われるが、スチール写真をメインにして、映画関係者の証言を多数織…

光陰矢のごとし

師走に入った。光陰矢のごとし、を地で行っているとはこのこと。今、今月末で番組が終わるという<菊地成孔の粋な夜電波>の昨夜(というか、今朝)放送分、ゲストがなんと筒井康隆大先生の回を聞きつつ、義父と婿の会話に聞こえてならない風情がいい。「死…

ロマンスカーで

ようやく、<木枯らし一号>とか、その先の<冬将軍>という語彙が親近感を持てるような気圧配置、気圧の流れが見えるようになりました。9月初めあたりにかかりつけ医から新薬の処方を提案されていたのだが、俗に言えば<薬漬け>、高尚に言えば<化学生成…

秋のサーフィン

iPhone にKindleアプリ入れているが、問題はどういう書籍を入れるか、個人的に大いに悩んでいるマターではあります。その試行錯誤を通じて、片岡義男さんの『あとがき』という奇跡的な書籍が刊行され、本で読むのは辛いな、と、本だったら買わないな、そうい…

ハズレを引く

ローレンス・ブロックの新作に巡り会え、10月はまさに読書の秋を満喫しておりますが、9月はひどかった。あえて作品名と著者名は明らかにいたしませんが、上下巻5000円を超える大作、ある方の評伝なんですが、著者も大学の教授をなさっているんですから、そ…

急転直下、『天国と地獄』

9月30日の日曜日と言えば台風24号が本土接近中で、私は家人と6時の待ち合わせのため、5時頃バスで渋谷に向かったのだが、渋谷に着くと、「東急東横店は本日、台風接近のため、午後6時をもって閉店します」とアナウンス。同じく、JR各線ともに午後8時以…

懐疑と叡智

<懐疑は、恐らくは叡智の始かも知れない、然し、叡智の始まる處に藝術は終るのだ、・・・by アンドレ・ジイド>というのは、小林秀雄の随筆集『様々なる意匠』の巻頭に置かれた惹句だ。 PCのトラックパッドが私同様、経年劣化の兆しが見え始め、日産8000…

Seek And Found

懸案の、南信州への<旧盆帰省>を無事過ごすことができ、その前後には東京地方もしのぎやすい気候があったものの、先週来の酷暑ぶり返しにはどんな健全な身体および精神を持ってしても、抗う仕方はただ冷房の恩恵に浴するのみ。 7月に続き、8月も印象とし…

暑さ、ではなく、熱さ

七夕7月7日あたりから、痛い熱さが続いている。私の生きてきた歴史上においても、これほどの熱い夏は初めてだ。夏(8月)に生まれたから、夏男を自認しているが、酸欠になりそうなほど夏いきれがこれほど強いのが特徴で、外出は渋ることになる。 渋谷の街…

空の奥処

『曇天記』、3回読み終えました。しかし、まだ手放す気になれず、ほかの書物に手が伸びる気配もなく、ポツリポツリと拾い読みを繰り返しております。 外出する際にも、必ずバッグに収め、バスや地下鉄や、コーヒーショップなどでバッグから取り出し、手に取…

舟を漕ぐ

ようやくにして、『引き揚げ三部作』(後藤明生著)を読み終え、本日、あらためて青山三丁目の<青山ブックセンター>まで足を伸ばし、待望の堀江敏幸著『曇天記』を購入、もとの道にたどり着きました。もっとも、この間に半日かけて『久米宏です。』(久米…

38度線、イムジン河

1970年代、天才的な編集者と業界が認めていた塙嘉彦さんが編集長を務めた文芸誌『海』に出会った。以降、塙さんが白血病を患い、45歳で夭折(1980年)するまで、毎月購入し続けた。 サミュエル・ベケット 「名づけられぬもの」、アラン・ロブ=グリエ 「囚わ…

マックス・ウエーバーと私

先週末は陽気にも恵まれ、課題の外出運動をそろそろと開始できました。土曜午後は家人同伴で表参道まで足を伸ばし、渋谷まで246号を歩き通しました。先ほど、かかりつけ医のところへ行き、心電図チェック、ノープロブレム、でした。 5月後半には、ここしば…

長旅をめざして

4月も半ばを過ぎ、時の流れは尋常ではない。個人的には緩やかに流れているように思うのだが、私の耳元には「生き急げ、生き急げ」とたえずささやかれている。生き急げと言われるのはオマエの残り時間は短いのだと宣言されているのと等しく、甚だ不快に感じ…

静かな興奮

3月が終わる。桜が舞い散るシーンとともに4月に進む。3月は停滞の月でした。前回の更新直後の13日の夕刻、立ちくらみともめまいともふらつきともいえるような不思議な状態に陥り、ソファに横たわった。直後、帰宅した家人に伴われ、最寄りのM病院まで<歩…

塞ぎの、兆し

今は、一日3000歩の歩行、ゆったりとしたストレッチを6種類、・・・、がわが行動のすべて。バスで渋谷に出て、東急本店まで往復すると、おおよそ、3000歩。しかし、3月に入って、なぜか渋谷へ行こうという気にならない日が続いている。 昨日は家人と外食し…

啓蟄、を前に

二十四節気の中では、個人的に好きな<ケイチツ>、音感も字面もいい。啓蟄、3月5日に、蟄虫という名の冬ごもりの虫が一斉に這い出てくる、と広辞苑に出ている。太陽の黄経が345度、という説明もある。昨日(昼あたりから)、今日の太陽の光の強さは虫を這…

ナブンデアレ

菊池成孔の粋な夜電波2月11日朝の回をradicoのフリータイムサービスで聞きながら、月刊誌『文藝春秋』3月号の保阪正康&浜崎洋介両氏の対談を読む。いずれも、西部邁氏追悼がテーマだった。菊池成孔はニュースを聞く数時間前に西部氏の番組の最終回を見…

気になる女性たち

最後の大仕事を終えたことを受け、一つのヤマを超え、先週木曜日には、打ち上げも賑々しく行われ、まるで傭兵たちが一つの戦地で任務を終え、翌日からそれぞれ別の戦場へ赴く、イメージとしては、テントが点在する戦地で、たき火の周りに6名の傭兵、骨付き…