ハズレを引く

ローレンス・ブロックの新作に巡り会え、10月はまさに読書の秋を満喫しておりますが、9月はひどかった。あえて作品名と著者名は明らかにいたしませんが、上下巻5000円を超える大作、ある方の評伝なんですが、著者も大学の教授をなさっているんですから、そ…

急転直下、『天国と地獄』

9月30日の日曜日と言えば台風24号が本土接近中で、私は家人と6時の待ち合わせのため、5時頃バスで渋谷に向かったのだが、渋谷に着くと、「東急東横店は本日、台風接近のため、午後6時をもって閉店します」とアナウンス。同じく、JR各線ともに午後8時以…

懐疑と叡智

<懐疑は、恐らくは叡智の始かも知れない、然し、叡智の始まる處に藝術は終るのだ、・・・by アンドレ・ジイド>というのは、小林秀雄の随筆集『様々なる意匠』の巻頭に置かれた惹句だ。 PCのトラックパッドが私同様、経年劣化の兆しが見え始め、日産8000…

Seek And Found

懸案の、南信州への<旧盆帰省>を無事過ごすことができ、その前後には東京地方もしのぎやすい気候があったものの、先週来の酷暑ぶり返しにはどんな健全な身体および精神を持ってしても、抗う仕方はただ冷房の恩恵に浴するのみ。 7月に続き、8月も印象とし…

暑さ、ではなく、熱さ

七夕7月7日あたりから、痛い熱さが続いている。私の生きてきた歴史上においても、これほどの熱い夏は初めてだ。夏(8月)に生まれたから、夏男を自認しているが、酸欠になりそうなほど夏いきれがこれほど強いのが特徴で、外出は渋ることになる。 渋谷の街…

空の奥処

『曇天記』、3回読み終えました。しかし、まだ手放す気になれず、ほかの書物に手が伸びる気配もなく、ポツリポツリと拾い読みを繰り返しております。 外出する際にも、必ずバッグに収め、バスや地下鉄や、コーヒーショップなどでバッグから取り出し、手に取…

舟を漕ぐ

ようやくにして、『引き揚げ三部作』(後藤明生著)を読み終え、本日、あらためて青山三丁目の<青山ブックセンター>まで足を伸ばし、待望の堀江敏幸著『曇天記』を購入、もとの道にたどり着きました。もっとも、この間に半日かけて『久米宏です。』(久米…

38度線、イムジン河

1970年代、天才的な編集者と業界が認めていた塙嘉彦さんが編集長を務めた文芸誌『海』に出会った。以降、塙さんが白血病を患い、45歳で夭折(1980年)するまで、毎月購入し続けた。 サミュエル・ベケット 「名づけられぬもの」、アラン・ロブ=グリエ 「囚わ…

マックス・ウエーバーと私

先週末は陽気にも恵まれ、課題の外出運動をそろそろと開始できました。土曜午後は家人同伴で表参道まで足を伸ばし、渋谷まで246号を歩き通しました。先ほど、かかりつけ医のところへ行き、心電図チェック、ノープロブレム、でした。 5月後半には、ここしば…

長旅をめざして

4月も半ばを過ぎ、時の流れは尋常ではない。個人的には緩やかに流れているように思うのだが、私の耳元には「生き急げ、生き急げ」とたえずささやかれている。生き急げと言われるのはオマエの残り時間は短いのだと宣言されているのと等しく、甚だ不快に感じ…

静かな興奮

3月が終わる。桜が舞い散るシーンとともに4月に進む。3月は停滞の月でした。前回の更新直後の13日の夕刻、立ちくらみともめまいともふらつきともいえるような不思議な状態に陥り、ソファに横たわった。直後、帰宅した家人に伴われ、最寄りのM病院まで<歩…

塞ぎの、兆し

今は、一日3000歩の歩行、ゆったりとしたストレッチを6種類、・・・、がわが行動のすべて。バスで渋谷に出て、東急本店まで往復すると、おおよそ、3000歩。しかし、3月に入って、なぜか渋谷へ行こうという気にならない日が続いている。 昨日は家人と外食し…

啓蟄、を前に

二十四節気の中では、個人的に好きな<ケイチツ>、音感も字面もいい。啓蟄、3月5日に、蟄虫という名の冬ごもりの虫が一斉に這い出てくる、と広辞苑に出ている。太陽の黄経が345度、という説明もある。昨日(昼あたりから)、今日の太陽の光の強さは虫を這…

ナブンデアレ

菊池成孔の粋な夜電波2月11日朝の回をradicoのフリータイムサービスで聞きながら、月刊誌『文藝春秋』3月号の保阪正康&浜崎洋介両氏の対談を読む。いずれも、西部邁氏追悼がテーマだった。菊池成孔はニュースを聞く数時間前に西部氏の番組の最終回を見…

気になる女性たち

最後の大仕事を終えたことを受け、一つのヤマを超え、先週木曜日には、打ち上げも賑々しく行われ、まるで傭兵たちが一つの戦地で任務を終え、翌日からそれぞれ別の戦場へ赴く、イメージとしては、テントが点在する戦地で、たき火の周りに6名の傭兵、骨付き…

寒中につき

子供は寒さを感じないのだろうか、私の生まれ育った南信州は雪は少ないものの、寒さは厳しく、真冬は氷点下10度ほどの最低気温を記録する寒冷地、だった。昨日今日の東京地方の最低気温マイナス3度、4度などかわいいもの、のはず。寒さを感じたのは高校時…

プカプカ2

現在、午後1時前ながら、すでに予報より早く、我が家の庭は雪が積もりつつある。9時過ぎにかかりつけ医の診療所に行き、心電図、血圧、脈取りなどの検査を行った際には、小雨状態だった。 神保哲生さんが、追悼と冠して神保・宮台のマル激トークオンデマン…

ブルボン王朝

昨年の春以降、私の行動範囲は自宅から渋谷、恵比寿、目黒を結んだ範囲を超えることはない。というか、それ以外の町へ行った記憶がないというのがホントのところ。学芸大学さえ、至近距離なのに、足を運んでいない。そんな行動範囲で、世間というものをつか…

2018年問題

私の2018年問題、昨日の「久米宏のラジオなんですけど」のテーマでした。そろそろ正月も半月を過ぎ、個人的に今年のテーマを掲げて、それに対する戦略を練る、などというタイムラグあり過ぎのライフスタイルで今年もやり過ごそう、そう考えている今日この頃…

毀誉褒貶

昨日の記事についての補足、というか賛否両論かまびすしい<星野仙一論>について。自分でその現象を解析してみればいいじゃないか、と言われるのはわかってはいるのですが、今の私にはそれをやっている余裕がないのです。いつになるか、必ずやります。やら…

新年の別れ

あけおめ、ことよろ。しかし、今年はほとんど、このフレーズ(正式版も含めて)を使用する機会がなかった。三が日を過ぎた頃ダウンして、8日まで自宅でゴロゴロして過ごしていたせいもある。昨日、エビカンでの仕事始めにナンとか這うようにして出かけ、ス…

西日の差す仕事場で

年内ラストの更新ということで、一年前のテクストを見直してみたら、あらまあ、年末雑感、ほぼ同様のニュアンスでおり、ナンにも変わっちゃいねえじゃねえか。 <・・・私が主語ではなく、社会全体の話なんですが、2016年も最終週、とはいえ、一日一日の充実…

書く気分を高める

<書く気分を高めるテキストエディタ>という触れ込みで、リリースされるのを首を長くして待った Stone が先月末登場。即買いで使い始めてこの3週間、ホントに<書く気分>を高めてくれることは確かだった。おびただしい数の文章を書いてはストックしている…

師走半ば

乱高下の激しい秋、でしたね。10月、11月はなんとも気もそぞろで、秋を満喫するという具合にはいきませんでした、計画した事柄のそれぞれがうまくパズルを描けなくて、いわゆる<しそんじ>あるいは<未遂>を繰り返し、とてもではないけれど、<収穫の秋>…

プカプカ

幻想曲、あるいは夜想曲をテーマにした原稿依頼が舞い込んだ先週半ばにまず頭にひらめいたのがカズオ・イシグロ氏の同タイトルの作品(『夜想曲集ー音楽と夕暮れを巡る五つの物語』)であり、モーツァルトやベルリオーズら多彩な同ジャンルの楽曲だった。ま…

プラハの秋

ナントか無事に私の誕生日、サマークリスマスをクリアすることができました。林義雄さん、ありがとう。何のことやら不明の方は、よろしければ当ブログ、昨年の6月30日の更新をお読みいただければと。 さて、今月はほぼ丸ごと、右目周辺に痛点が居座り、右目…

わが闘争

痛みとどうつきあうか、私の残り少ない人生の大きなテーマとなった。発症時から20日間ほどは七転八倒の痛みに、まさに鬱になるだろうな、と思った。憂鬱間隔でいえば鬱は圧倒的に少ないB型なので、楽観的ではあったが、それでも一時は途方に暮れた。そこで、…

リリカとともに

前回の更新からすでにほぼ2ヶ月、月でいえば8月になってしまった。2月ぐらいの当ブログでは、8月には<極楽>になっていたはずなのだが。顔の腫れは引き、帯状の傷も治まりつつあるものの、右目眉毛の周辺、右額の中心、右生え際に性懲りもない元傷が残…

面従腹背

この言葉が、先週来、キーワードになっている件については、世情に疎くなっている私でも辛うじて承知している。 前回の更新の頃、すでにわが身体は50年以上にわたってわが身体に潜伏していたウィルスによって侵されはじめていた。右前頭部に痛みが走り、頭…

そもそも

<・・・結局、鬱っていうのは、集中力のある人がなるんですよ。その集中力が自分の暗い部分に集中しちゃうと鬱になる・・・> 、これは 大槻ケンヂ氏の名言。<・・・パスポートをなくすことはたいした問題じゃない。ノートをなくすことは破滅だ。・・・>…